子育てが終わったのに、なぜか心に空洞を感じる。
あんなに一人の時間がほしかったはずなのに
今、自由なはずなのに
どうしてこんなに空っぽなんだろう。
喜びと淋しさ、そして何かを失ったような感覚。
それが、子どもが手を離れたあとに静かに押し寄せてきました。
早朝のお弁当作り。
運転手のようにピストン送迎していた日々。
おはようとおやすみが言えない日が増えた。
わかってるよとめんどくさそうに言われることも減った。
泥まみれのユニフォームを選択することも、もうない。
すべてが当たり前で、誰かのために生きていた毎日。
でも「子育てが終わったんだな」と感じる瞬間は
いつかは訪れるもの。
そのとき感じるのではないでしょうか。
「私、どうしてこんなにモヤモヤするんだろう?」
「誰にも褒められない…私、頑張れてなかった?」
「もっともっと、してあげられることがあった?」
「“ママじゃなくなった私”って、何者なんだろう?」
この記事では、子育てを終えた女性が感じる心の空白に向き合いながら
もう一度“わたし”として生きるための5つのステップをご紹介します。
もし今、子育てを終えて思うことが
あなたの中にも似た想いとしてあるなら─
長い間、どこかに置き忘れていた「わたし」を見つめ直し
やさしく、新しい一歩を踏み出せるヒントになりますように。
音がしないだけで、部屋がこんなに広く感じるなんて…
上の子が社会人になり、家を出ていく日。
いつかその日がくるとわかっていた。
そして、その日は思ったよりあっさり来た。
引っ越しの準備も、私は手伝わなかった。
もう大人だし、距離だってそんなに遠くないし、
独り立ちするなら、それくらい全部自分でやるものだと
そう思っていた。
それなのに。
駅で改札に吸い込まれていく後ろ姿を見送った瞬間
涙が止まらなかった。
驚いたのは、誰よりも自分だった。
泣くつもりなんて、まったくなかった。
笑って見送るつもりだった。
でも、どうしてもダメだった。
夜中ずっと泣いていた赤ちゃんだったあの子のこと。
初めて立った日、初めて歩いた日、
初めてみかんを食べた時の表情…
言葉にならない声を、必死で受け止めていた日々。
思春期、コップひとつも洗わない日常に
「もう!」と叫びながらも笑っていた日々。
思い出したくないことなんて、何ひとつない。
思い出すと「ごめんね」って思う瞬間は、たくさんある。
でも、どれもこれも、あの子が忘れても
ママだけは覚えていたい大切な時間。
家に帰ると、やけに静かに感じて
いつもの部屋が、広く感じた。
空っぽになった部屋を見て、また涙が出た。
子育てを終えて思うことは、人それぞれ。
けれどこの日、私はたしかに「終わったんだ」と感じた。
それは、さみしさだけでもなく
ましてや達成感などでもなく──
ただただ、ぽっかりと空いた感覚と音のない空間が
静かに、子育ての終わりを私に告げるようだった。
少しずつ終わっていく“ママ”の出番
毎日、何かにつけ「呼ばれていた」子育て期。
朝は「お弁当、まだ?」
帰宅すれば「ねえ、ママ、明日さぁ雨降ったら送ってくれる?」
体調が悪ければ、夜中でも「ママぁー」
忘れ物、靴、タオル、プリント…
明日必要な持ち物を夕飯後に言われて
何度、ダッシュで百均に駆け込んだだろう。
毎日の洗濯、食事。
自分のことは後回しにしても、あの子たちのためならなんでもできた。
「ママ」として必要とされることが、当たり前だった。
この20数年という年月。
でも、今は、あんなふうに、何度も何度も呼ばれることもなくなった。
なんなら、私の方が話ける回数が増えている。
子どもたちのためのごはんを作る回数も減った。
誰かが帰ってくる音を待つこともない。
急な迎えの要請もない。
もちろんそれは、良いことなのだと思う。
無事に独立したということ。
ちゃんと私が教えてきたことができるようになったということ。
もう、伝えるべきことは伝えられた。
そう思って、安心して、見守るだけでいいということ。
でも、ふとこう思ってしまう。
「あれ? 私の出番、もう終わったのかな」って。
出番がなくなった生活は
あのころ思い描いていたより、ずっと静かで、長くて、広い。
「ママ」としての私が、そっとフェードアウトしていくような
そんな感覚がずっとつきまとっていた。
“ママじゃない私”に価値はあるの?
子育てを終えて思うこと。
それは、自由になるということでもあった。
早起きしてお弁当を作らなくてもいい。
週末の部活送迎も、気乗りしないPTAも、急な呼び出しも、もうない。
ひとりごはんの時間は、誰かの好みに合わせる必要もない。
やっと、自分の時間ができた。
なのに…うまく使えなかった。
いつもママは何でもいいよと言って来た私は
「“ママ”じゃない私は、何をしたかったんだっけ?」
「私の好きなものって何だっけ?」
「私は、どんな人だったっけ?」
正直、わからなくなっていた。
「わたし」という感覚をどこに置いてきたのだろう。
なんだか置いてけぼりになったような静かな時間の中で
私は、それを少しずつ思い出していった。
ママになる前に好きだった音楽をまた聴いてみた。
昔、読んでいた本をもう一度手に取ってみた。
若いころ通っていたお店に一人で行ってみた。
家族の好みじゃなく自分が食べたいものを選んでみた。
たったこれだけのことなのに、何だかドキドキした。
同時にそれは、とても懐かしくて、少し不思議な気持ちだった。
「あ、これが“ママじゃない私”なんだ」
そう気づいたとき、
胸の奥に空いていた空洞が、少しだけやわらかくなった気がした。
「私は何者なんだろう?」
子育てを終えて思うことの本質は
“私という存在の再定義”だったのかもしれない。
人生の脇役から主役へ、もう一度“わたし”に戻る
「ママじゃない私」に戻ったとき
私は、ずっと忘れていたものに気づいた。
それは、“自分の人生”。
いつも、主役は子どもたち。
私は脇役やサポート役だった。
でも、もうあの子たちは自分の足で歩いている。
私が手を繋いでいなくても一人で歩ける。
ここからは、自分のために生きてもいいんじゃない?
そう思ったものの、すぐに再起動スイッチを入れることもできない。
誰の役にも立ってないような時間を過ごすことに罪悪感すらあった。
でも、「今日の予定は、私のためだけ」
そう思える日を、少しずつ増やしていく。
ママじゃない“わたし”が自分のためだけに楽しい時間を作る。
そうしていくうちに
心の中に光のようなものを感じるようになった。
あのころみたいに一人で映画館に行ったり
髪型を変えてみたり、ネイルをしたり
誰かに会う予定がなくても、リップを塗ってみたり。
それだけで
ほんの少し、世界がキラッと輝いて見える瞬間がある。
子育てを終えて思うこと。
それはきっと─
「もう一度、わたしの人生をちゃんと歩こう」と決めるチャンス。
人生の主役は、もう一度、“私”に戻ってくる。
それは子育てをがんばった自分への いちばんの贈りものなのかもしれない。
そして最後に─「よくやったよね、わたし。」
子育てを終えて思うこと。
それは、喜びも後悔も、うれしさも淋しさも。
友達や他の誰にも見せたことのない表情をして叱ったことも…
まるごとぜんぶ、私の人生だったんだなということ。
完璧な母親なんて、どこにもいない。
でも、あの日あのとき、私はちゃんと向き合ってきた。
泣いた日も、怒った日も、笑った日も。
誰にも褒められなくてもいい。
だってそれは
誰かに認められるためにやってきたことじゃないのだから。
もし、あなたが今
“ママじゃなくなった私”に戸惑っているのなら─
自分で自分にこう言ってあげてほしい。
「よくやったよね、わたし。」って。
繋いでいた小さな手は
ママが引いていたんじゃない。
きっと
ママが強く居られるように子どもたちが
手を握ってくれていたのだと。
そして、今、子どもたちは、一人で歩いている。
あなたの手のぬくもりをきっとどこかで感じながら。
だから、もう、あなたの人生の続きを
あなた自身の足で、ちゃんと歩いていい。
静かな部屋で自分を褒めていい。
たくさんの想い出と子どもたちからもらったすべてが
きっとあなたの再起動の原動力になるから。
今日も、そしてこれからも
あなたが“わたし”らしくいられますように。
もう一度、“わたし”を始めるための5ステップ
「子育てを終えて思うこと」
それは、“再起動”のはじまりかもしれません。
いきなり大きなことをしなくてもいい。
できそうなことを、ひとつだけでもいいんです。
心が少しずつ軽くなって
「私」をを取り戻せるかもと思える5つのステップです。
Step 1「よくやったこと日記」を書く
今までの自分をねぎらう3行だけのメモ。
夜泣きに付き合った
遠足の弁当、完璧だった
高校受験のとき、一緒に泣いた
誰かに見せるものじゃないので気兼ねなく
“ママ”だった自分を、まず自分で認めて褒めてあげてくださいね。
Step 2「私のためだけの予定」をカレンダーに入れる
美容室に行く
カフェに行く
呑みに行く
温泉に行く
花屋に行く…
“誰かのためじゃない”予定を自分の予定にする練習です。
これが、「私を大事にする」第一歩。
Step 3「昔やりたかったことリスト」を書いてみる
10代の頃の夢。20代の趣味。
30代のやりたかったけど後回しにしたことなど…
その中から、ひとつだけやってみましょう。
Step 4「うれしかったもの」写真を1日1枚撮る
空、コーヒー、ペット、植物、ランチ、風景でも。
“わたしの感性”を取り戻すためのカメラ習慣。
もちろん、スマホでOK!
Step 5「誰にも見せないわたし語り」を書く
日記・メモ・ブログ…なんでもOK。
心の奥にある“言葉にならない声”を少しだけ外に出してみましょう。
ChatGPTに話してみるのありです。「今の私」が見えてきます。
▶方法はこちらにくわしく載せています。
もちろん、全部やろうとしなくて大丈夫です。
できるときに、できる分だけで。
やさしい一歩から
あなたの人生が再起動しますように。
そして最後にもう一度…
よくやったよね、わたし。
この言葉に想いを込めて。
これから、“わたし”が楽しいと感じられる人生を
自分の足で歩んでいきましょうね。
\無料相談、実施中/
同じ気持ちを通ってきた誰かの言葉が
そっと背中を押してくれることがありますよね
そんな居場所をLINEで少しずつ作っていけたらと思っています
画面を通して出会えたことに心から感謝しています。
「子育てを終えて、これからの人生をどう生きるか」
その問いに、私は“在宅で働く”という新しい道を選びました。
40代・未経験から在宅ワークを始めて、1年後には月10万円の収入を目指して挑戦中。これからの人生を楽しめるよう
私も一歩ずつ進んでいきたいと思っています。
▼私の生い立ち~子育て期~現在に至るまでのことはコチラに綴っています
